2015年07月06日
宮城 松島 カモメの餌やりが禁止された訳
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松島と言えば遊覧船で湾内を巡る「松島島巡り観光船」が有名ですが、その遊覧船が桟橋を離れると早速やって来るのが何百羽ものカモメ達です。みんな餌が貰えるのを期待して、遊覧船の周りを目を皿の様にして飛び回っています。
遊覧船のチケット売り場では、乗船券と一緒にカモメの餌用として「かっぱえびせん」を配っていたり、船内でも「かっぱえびせん」が販売されていましたね。指から直接上手に食べるカモメがとっても可愛かったですね。
そんなカモメの餌やりが、平成26年(2014年)4月1日から全面的に禁止となりました。それは、カモメやその他の水鳥の糞害により松が枯れ始めている事を危惧して、湾内の景観を維持する為に集まって来るカモメを分散化する為の手段と言う事です。
実は、その裏には平成25年(2013年)12月6日に松島湾が日本で初の「世界で最も美しい湾クラブ」への加盟を認められた事が関係してると思われます。
「世界で最も美しい湾クラブ」とは、湾を活かした観光振興と資源保護、そこに暮らす人々の生活様式や伝統の継承、および景観保全を目的に、1997年3月10日にドイツのベルリンで設立され、フランスのヴァンヌ市に本部を置くNGOです。
日本国内では、松島湾に続き平成26年(2014年)10月18日に富山湾が加盟を認められました。
その美しい湾を維持していく為には、この様な地道な努力が必要なんだと言う事ですね。