
金沢市内には、大きな川が2本流れていますが、それぞれ「
犀川(男川)」、「
浅野川(女川)」と呼ばれています。
犀川大橋は、この
犀川と国道157号線が交差する所に掛けられた大きな橋です。この付近は、金沢の繁華街が近く、交通量の非常に多い所なので、しょっちゅう渋滞してますね。

いつもは車で通過してるので、気にも留めてなかった
犀川大橋ですが、今回徒歩で渡る機会があったので、色々調べてみました。ここに最初に橋を架けたのが、加賀藩主・
前田利家で1594年(文禄3年)だったそうです。その後、たび重なる洪水で損傷を受け、1898年(明治31年)に最後の木製の橋が架けられたそうです。

そして、1919年(大正8年)に片町止まりだった
北陸鉄道金沢市内線を延長する為に鉄筋コンクリート製の橋に架け替えられましたが、不運な事に1922年(大正11年)8月の大雨で流されてしまったそうです。その後、1924年(大正13年)に現在のような形となって
犀川大橋が完成しました。

この様な形式の橋は当然ながらサビ止めの意味でペンキ塗りが必要になりますが、過去に4回塗り替えがされてるそうです。現在の色は、下から上に行くに従って薄くなる青系統の5色のグラデーションに塗られていて、なんだかお洒落ですね。そして、鉄橋大橋として国内有数の歴史を持つ
犀川大橋は、国の
登録有形文化財にも指定されています。余談ですが、上部中央に橋名板が掛けられてますが、これはこの橋が完成した当時に石川県知事であった長谷川久一氏が記した物だそうです。