
昨日に続き、長崎県の
山王神社に関する記事だが、
福山雅治のアルバム「
HUMAN」に収められている一曲目「
クスノキ」の曲名になっている
被爆クスノキについて触れておきたい。山王神社の境内入口の左右に立つ大きな楠が、掲題の「
被爆クスノキ」です。原爆被災の貴重な遺構として、
長崎市指定天然記念物に指定されています。


その大きさだが、画像向って右側が高さ21.0m 幹周り8m63cm、左側が高さ17.6m 幹周り6m58cm(平成18年度調査)となっており、それぞれ樹齢約500〜600年であろうと言われています。両木とも1945年(昭和20年)8月9日の原爆投下による爆風で上部が吹き飛ばされ、熱線により幹が焼かれました。一時落葉し枯れ木同然になったにも係わらず、やがて樹勢を盛り返し、今日に至っています。

しかし、一見元気そうに見える「
被爆クスノキ」だが、現在も治療中であり、残して行く為には莫大な費用が掛かる事を忘れてはいけない。山王神社の宮司は「被爆クスノキは原爆の語り部。決して枯らしてはいけない。全国に協力を呼びかけたい」と話している。

また、風を受けると聞こえる葉音は、地域の人々と共に生きる木と風のささやきとして、1996年(平成8年)に環境省認定の「
残したい日本の音風景100選(
山王神社被爆の楠の木)」に選ばれています。
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